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タイトル 教育よもやま話第7号
本 文 【教育よもやま話第7号】〜松井直輝の教育に役立つメルマガ〜

7.幼児期に一番大切なこと その2 「It’s OK to be here !」愛される実感

前回、幼児期に一番大切なことは、「ツ」のつく間に、つまりココノツ(9歳)までにその基礎工事を行うことをお話しました。「鉄は熱いうちに打て」、「三つ子の魂100まで」とも言います。

それでは、この3歳までに何をしないといけないのでしょうか。
それが今回のお話、幼児期に一番大切なことの二番目で、キーワードは、

「It’s OK to be here !」です。

ここにいていいよ。
つまり子どもの「居場所」が家庭に、そして親子の間にあるかどうかです。
3歳までに子どもが「愛される実感」を持てるかどうかということです。
愛される実感は子どもが感じるものです。
いくら親が愛を与えていますと言っても子どもがそれを実感していないなら子どもにとって愛はなく、居場所もありません。
コミュニケーションの決定権は相手にあります。
このことをしっかり意識しないといけません。

私には3人の子どもがいます。
この3人の子どもの一番の興味は誰が親のひざの上に座るかです。
誰がお母さんの愛を実感できるひざの上を確保するかです。
たいていは一番下の子が居場所を確保します。
すると上の二人はひがみます。
居場所を奪われたからです。

子どもがお母さんに「これ見て見て」と自分が描いた絵を見せに来ました。
しかしお母さんの反応は怖い顔をして「後にして」です。
ご飯の支度に忙しかったり、機嫌が悪かったりしたのかもしれません。
親にも都合があり、愛していないのではないのですが、子どもにとってはその状況を理解する理性のパワーがまだ育っていないので、ただただ拒絶されたと思うに違いありません。
その結果、居場所がなくなり子どもは愛される実感を喪失してしまいます。
ましてやしつけと言ってたたいたり、けったりする関わり(虐待)を受けていると愛されているとは到底感じられません。
この愛される実感は3歳までの問題ではありません。
実は大人もこの愛される実感が必要なのです。
お父さま方、家庭に居場所ありますね。
居場所がないと家庭に寄り付きません。
会社に居場所ありますね。
窓際族という言葉があります。
家族に会社に愛される実感を感じないと居場所がなく心が不安定に大人でもなります。

この愛される実感を与えることを「ストローク」と言います。
ストロークは心の栄養です。
刺激です。
人と人の関りです。
ストロークは食事と同じように、生きていくうえでなくてはならない生存に不可欠なものです。
体の栄養と心の栄養が生存には必要なのです。
ストロークには肯定的なものと否定的なものがあります。
食事にたとえますと、肯定的なものはおいしい食事、体によい食事です。
否定的なものはおいしくない食事、体に悪い食事です。
コミュニケーションの決定権は相手にあると言いました。
食事のおいしい、まずいは食べた人が決定します。
料理をした人ではありませんね。
まさしく味の決定権は相手にあるのです。
ストロークも同じです。
肯定的なストロークは受け手が心地良いもので、心にとって良い刺激です。
否定的なものは受け手が痛みを感じるも、心にとって悪い刺激です。
どんなストロークを子どもに与えていますか。
どんな関わりをしていますか。
虐待は子どもにとって否定的なストロークを与えていることになります。
にらんだり、きつく叱り恐怖を与えたりするのも否定的なストロークです。
笑顔は肯定的なストロークですね。
抱きしめることもそうです。
母親のひざの上に座ることはまさしく肯定的なストロークで、愛される実感を持ち、居場所を確保できるのです。
子どもが親にとっての問題行動を取るのは、「心のSOS」の可能性があります。
子どもは叫んでいるのかもしれません。
「そばにいてもいいと言って」っと。
「もっと愛して」っと。
居場所を確保してあげましょう。


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