ここにメルマガのタイトルを入れてください。(●月●日配信号)

タイトル 教育よもやま話第8号
本 文 【教育よもやま話第8号】〜松井直輝の教育に役立つメルマガ〜

8.幼児期に一番大切なこと その3 感情の発揮 「夢中になる」

幼児期に一番大切なことは

「ツ」のつく間に基礎工事
「It’s OK to be here !」愛される実感 そして
「存分に感情を表現すること」です。

不登校児を扱っているスクールカウンセラーの人は、不登校になる子どもの共通点として「感情の表現ができない」ということをあげています。
自分の感情と、その感情を表す語彙が一致しないというのです。
中学校の保健室に登校する子どもたちは、自分の感情の認識ができません。
保健室には「今の気持ちをチェックしましょう」という、感情が書いてあるシート(□イライラ □怒り □悲しい等)があり、この□にチェックを入れないと自分の感情の確認ができない子どもが多いそうです。
そのカウンセラーの先生は幼児期に親や先生が感情を表す言葉を数多く知り、そしてその言葉を使うことを勧められていました。
皆さん感情を表す言葉を使っていますか。
子どもに「辛かったな」「焦るよね」「悲しいね」「腹立つな」という言葉を使って、子どもの気持ちを代弁してあげていますか。
これを「共感」といいます。
共感されると子どもは自分を理解してくれたと感じ、自分にそして親にOKを出せるのです。
「It’s OK to be here !」です。
愛される実感を持ち、居場所を確認できるのです。
しかしその逆になると「何でお母さんは私の気持ちをわかってくれへんねん。」となり、自分にもそして親にもOKを出せないのです。
つまり子どもにとっては自分の「存在」を認められず、居場所を失ってしまうことになります。

さらに私は大切なことがあると思います。
それは幼児期に「存分に感情を表現すること。」です。
お子さんは思いっきり笑っていますか。
あそびに夢中になっていますか。
悲しむ経験や悔しい経験をしていますか。
人間の基本感情は「喜び、恐れ、悲しみ、怒り」です。
これらの感情は生まれながらに持っている基本感情です。
これらを存分に発揮する経験が少なすぎます。

例えば、怒りという感情を100感じているとします。
100表現できる子は将来怒りを感じたとき、100までコントロールすることができます。
「今は怒りを60感じている。これ以上僕にいやなことを続けるならば、僕は100の怒りのパワーを使い反撃するぞ。」と調整できるのです。
しかし100の怒りがあるにもかかわらず、40しか表現したことのない人は、「これ以上怒りを出したらどうなるだろう。
きっとひどいことになるに違いない。
だから怒りの感情は抑えておこう。」と閉じこもるか、コントロールできず切れてしまうかです。
車の運転と同じですね。100キロで走ったことのある人は100キロまでコントロールできます。
しかし40キロしか出したことのない人は高速道路を走ることに恐怖を感じます。

ディズニーランドに家族で行ったときの話です。
夜にパレードがありました。
早くから席の確保をし、少しでもよいポジションでそのパレード見ようと必死になっていました。
たいていこれは父親の仕事ですね。
そしてパレードが始まりました。
子どもは大はしゃぎです。
きらきら血光り輝くライトの中で夢のようです。
しかし突然娘が泣き出しました。
「パパ、あれ怖い。」っと。
見ると黒い服を着た恐ろしい怪物みたいなものが近づいてくるではありませんか。
娘はそれを見て恐怖のあまり泣き出したのです。
そのときは「何で楽しい夢の世界にこんな恐ろしい出し物があるのか。」と私は怒りを感じました。
しかし今は意味がわかります。
恐怖の感情の発揮も大切なのです。
そしてそのとき親が保護してあげるかかわりが大切なのです。
「大丈夫や。パパがいるから。」と言うと私に抱っこされその怪物が過ぎ去るのを娘はじっと見ていました。
そのとたんいつもの娘に戻っていました。
恐怖の体験はあまり多く経験することは必要ではありませんが、恐れを知らない子は暴走していまいます。
そして恐怖は守られないといけません。
そんな経験が子どもには必要です。

これらの感情を存分に発揮するためには「あそび」がいいですね。
夢中になることが大切です。
夢中になるから喜びがあります。
夢中になって造った砂場の山を妹に壊されると真剣に怒りますね。
夢中になるからこそ悲しみも出てきます。
子どもに夢中になる時間を保証してあげましょう。
存分にあそばせてあげましょう。
あそぶことにより存分に感情を表現できます。
そして共感してあげましょう。
共感する感情の言葉を多く使いましょう。
そのことによりストレスを溜め込むのではなく、感情を上手にコントロールできる子どもになります。
多くの実体験が子どもの成長には欠かせませんね。


バックナンバー一覧に戻る