教育よもやま話12号(8月21日配信号)

タイトル 教育よもやま話第12号
本 文 【教育よもやま話第12号】〜松井直輝の教育に役立つメルマガ〜

12.「ツ」を越してしまったら手遅れなの!?

以前おみこし理論をご紹介しました。
おみこしを担いでいるのは2割の人と言われています。
6割の人は担いでいるのではなくおみこしに触っていると言われています。
そして残りの2割の人はおみこしにぶら下がっていると言われています。
組織において成果を出しているのは2割の人であるという理論です。
これを80−20の法則とも言います。
おみこしを触っている人6割とぶら下がっている人2割を足すと8割ですね。

この成果を出している人2割をAパターン。
触れている6割をBパターン。
ぶら下がっている2割をCパターンとします。

子どもに当てはめると、Aパターンの子はよくできる子です。
自分で何でも進んで行います。
Bパターンの子は教えるとできる子です。
Cパターンの子は教えてもなかなかできない子です。

親に当てはめますと、Aパターンの親は教えられなくても子育てを自分から進んで学び、取り組んでいる人です。
Bパターンの人は、教えられるとできる人です。
Cの人はいくら言っても耳を貸さない人です。
AとBパターンの人は「親が変われば子が変わる」というテーマで子育てに取り組み、主体変容できる親です。
Cパターンの人は「子が変われば親が変わる」というテーマで取り組まないといけない人です。
つまり親に期待できないということです。
この場合は子どもに集中して、子どもを良くしないと親はこちらを向いてくれません。

さて、多くの子どもはA・B・Cパターンが入り混じっています。
中学1年生のときの娘の悠香の例です。
彼女の英語はAパターンです。
何も言われなくても自分から進んで取り組みます。
お手伝いはBパターンです。
言われると行いますが、自分から気がついて進んでは行いません。
整理整頓はCパターンです。
当時、彼女は中学1年生で13歳です。
「ツ」を越してしまいました。
これを手遅れと言います。
基本的にCパターンの子どもには個人指導が必要です。
整理整頓ができるように目標を「決断」し、それを「継続」し、やりきらせ「成功」させほめないといけません。
継続はまずは100日の3ヶ月です。
今まで私の娘への対応は「ゆうちゃん。部屋きれいにしいや。あかんでちゃんとやらんと。」
というように叱っていました。
しかし叱られたそのときはいやいやしますが、一向に身につきません。
「ツ」を越して整理整頓のしつけができていないのは親の責任です。
そこで一念発起して私が主体変容をしました。
娘を呼び、正座をさせこう言いました。
「ゆうちゃん。整理整頓はとても大切やと思う。だから明日から毎日朝6時にパパがゆうちゃんの部屋をチェックします。もしできていなかったら一緒に片付けます。仕事に遅れてもかまいません。明日からやりますよ。どうですか。」と聞きました。
すると「わかった。」と言ってその場を立ち去りました。
私が変わったのです。
本気になったのです。
100日間付き合う覚悟を決めたのです。

次の日です。
朝6時に行くと見事に部屋はきれいになっていました。
一日で目標達成です。
今までは叱りとばしていたのに、今日は
「ゆうちゃん。すごいやん。できるやん。かしこいなあ。」と認める言葉をかけられました。
上下がものすごく大きいですね。
それから毎日毎日チェックしました。
皆さんはチェックというと、できない点を見つけるというイメージはありませんか。
違います。
チェックは認めるために行うのです。
決断して、継続して、やりきらせます。
やりきるというのは一緒にするという意味です。
そのことにより自信がつきます。
100日すれば身につきますね。
身につくとは意識しなくてもできるということです。

今彼女は中学3年生です。
現在彼女は整理整頓はBパターンです。
部屋がきれいなときもあります。
そうでないときもあります。
「片付けや。」と言うと、素直に取り組めるようにはなりました。
これで良しとしましょう。
教育はAをSに。
BをAに。
CをBにするのが教育です。
参考にしてください。

次回はCパターンの中のさらにCランクの子どものかかわりについてお話させていただきます。






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