| タイトル | 教育よもやま話第15号 |
| 本 文 |
【教育よもやま話第15号】〜松井直輝の教育に役立つメルマガ〜 15.幼児期に一番大切なこと その4 肯定的なイメージを持つ 昔の話です。 A君という年中の男の子がいました。 この子は歴史に名が残るくらい強烈な子でした。 その子が動けば周りの子が泣きます。 なぜなら、ただ動くだけでなく体当たりをしながら動くからです。 お絵かきをしています。 絵筆を洗う水入れがありますが、片っ端からひっくり返します。 夏のプールにホースで水を入れていました。 気がつくと教室の中にホースを向けて、部屋は水浸しになっていました。 彼がいるとトラブルになります。 ある日のことです。 A君のお母さんから「今日は体調が悪いのでお休みさせます。」という電話が入りました。 担任の先生の顔がぱっと明るくなりました。 周りの先生も「良かったね休みで。」と言っています。 担任の気持ちはわかります。 本当に良くわかります。 彼が来ないと何も起こらないのです。 クラスのお母さん一人ひとりにこんなトラブルがあったと電話も入れずに済みます。 本当に平穏な時間が過ぎていくのです。 しかし、ちょっと待ってください。 ひどい話と思いませんか。 担任は子どもが休むことを喜んでいるのです。 いや、先生たちみながそう思っているのです。 そこでみなで話し合いました。 A君が休むと喜ぶ先生に彼は心を開くかどうかについてです。 答えは明確です。 みなが反省しました。 これは知らず知らずの間に彼の否定的なイメージが出来上がり、A君は大変な子、厄介な子というイメージを無意識に抱いているのです。 彼のイメージを作り変えないといけませんね。 A君はみんなと仲良くする子、優しい子というようにです。 話を変えます。 幼稚園によく苦情を言う保護者がいます。 本当によく苦情を言われるのです。 園でもそのことは全職員が認識していますが、そういう人に限って園はよくミスします。 例えば、渡さないといけないお便りを渡し忘れたりするのです。 みなが気を使っているにもかかわらずその子に限ってよくミスをするのです。 これは、その人の否定的なイメージを強化するために、そのような事実を無意識に引き起こす結果です。 「またやったの。○○さんは注意しないとあかんでしょう。」と言い、私たちが持っている否定的なイメージ通りになることを確認するのです。 そこで私たちはその人のイメージを変えないといけませんし、苦情を言ってくる人の心の痛みを共感してあげないといけませんね。 オリンピックの金メダリスト選手を研究しました。 彼らはがんばったから金メダルを取ったのでありませんでした。 金メダルを取るとまず決断し、それに向かって頑張っていたのでした。 これを最終結果思考とか、最終イメージとか、目標とかというように表現されます。 まず最終のイメージを決断することがポイントです。 山を登る人がいます。 冬山登山などは命がけです。 それでも登山をするのです。 「そこに山があるから登るのだ。」とよく言いますが、あれはうそです。 彼らは知っているのです。 登った後の爽快感、達成感、征服感、すばらしい景色を見た感動を。 つまり最終結果のイメージをしっかり持っているのです。 だから登ることができます。 これは使用前と使用後です。 使用後のイメージが大切です。 東京大学の話です。 皆さん東大に入学できますか? 多くの人は「無理です。」ときっぱり言い切ります。 賢明ですね。 しかし、東大卒の親を持っている子どもは東大に入学しやすいと言われます。 なぜかと言いますと、東大に入学するイメージを持ちやすいからです。 父親が東大卒だと、「こんな勉強をして、授業はこのような授業があり、卒業後はみんなこのような仕事で頑張っている。」とイメージを抱きやすいからです。 子育てもこの最終イメージ、使用後のイメージ、言い換えると目標が大切です。 みなさん、どんなお子さんに育ってほしいですか。 そのイメージを親が明確に持っていますか。 どのような社会人、大人になってほしいのでしょうか。 これを明確にすることでそのイメージ通に育ちやすくなります。 そのようなイメージ、目標を持っていますか。 最終のイメージ(どんな子どもになってほしいか)を明確に持ちましょう。 |
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