教育よもやま話第17号(10月11日配信号)

タイトル 教育よもやま話第17号
本 文 【教育よもやま話第17号】〜松井直輝の教育に役立つメルマガ〜

17.言葉の影響力その@

「口は災いの元」と言います。
出すのも入れるのも気をつけなければなりません。
出すとは言葉です。
言葉はそんなつもりはなくとも知らず知らずのうちに人を傷つけます。
入れるとは食べることです。
私たち大人にとって食べ過ぎると体に悪いのは百も承知です。
口は一つですが目や耳は二つあります。
これは口の二倍目や耳を使うために二つあると言われています。
つまりあれこれ言わずにしっかり観察し、よく聴くということです。

子どもに口やかましく言っていませんか。
言葉を発する二倍子どもの話を聞きましょう。
そして子どもの行動を観察しましょう。
それが子育てのコツです。
しかし、長年使い慣れた口です。
どうしても無意識にしゃべりすぎてしまいます。
では一体どのような言葉を発しているのでしょうか。
肯定的で前向きな言葉でしょうか。
それとも否定的で後ろ向きな言葉でしょうか。
肯定的で前向きな言葉は心が前向きになり幸せを作り出します。
否定的で後ろ向きな言葉は心が凍りつき不幸せな現実を引き寄せます。

昔の話です。
4歳の娘と散歩していると、道端でばったり知人と出くわしました。
「あら○○ちゃん。大きくなったね。とてもかわいくなって。挨拶もできるね。おりこうさんね。」と私が言うやいなや、「いいえいいえそんなことないのよ、うちでは挨拶もしないしどうしようもない子なのよ。いったい誰に似たのかしらね。ダメな子なの。」と返事が返ってきました。

日本では「謙遜の美徳」という言葉があります。
大切なことです。
しかし子どものことを本人のいる前で他人に言う場合は、少し注意が必要です。
この母親は本当にダメな子と思っているのでしょうか。
いいえ違います。
でもあからさまにほめるのも照れくさいし、つい本心と反対のことを言い照れ隠しをしてしまいました。
私たち大人はこれを理解できますが、聞いている子どもはまだまだこの状況を理解する理性のパワーがありません。
子どもの耳には母親の言葉がどのように聞こえるのでしょうか。
「お母さんは私のことを愛してくれない。だってダメな子とはっきり言っている。どうしようどうしよう。」というような混乱を招きます。
子どもの心は安定するはずがありません。

日常生活の中であなたのお子さまにどのような言葉を無意識に浴びせていますか。
「あんたは何をやってもダメね。」
「いい加減にしいや何回言ったらわかるの。あほ!」
「早く早く。ぐずい子ね。」
「ちゃんとしいや、いい加減な子やね。」
子どもの耳にはなんと聞こえるのでしょうか。
そして子どもの目にはお母さんの顔がどのように映っているのでしょうか。
何よりも子どもの心は何を感じているのでしょうか。
肯定的な言葉は幸せになり、否定的な言葉は不幸せを引き寄せます。
誰よりも子どもの幸せを願っているはずなのに無意識に口から出る言葉はいかがなものでしょうか。
「口は災いの元」です。
今一度自分が使っている言葉を意識的にチェックしてみましょう。  

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